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部分矯正のメリット・デメリット

2024年3月30日


みなさん矯正治療楽しんでますか?
こんにちは。稲沢 下津宮西町の稲沢矯正歯科クリニック、院長の吉廻 守(よしざこ まもる)です。

鏡を見るたびに歯並びの乱れが気になるという方もいるかもしれません。
「矯正したいけれど、費用や痛みが心配だな…」とお悩みの方も多いでしょう。また、子どもの将来を考え、今のうちに歯科矯正をするべきか悩んでいるという方もいるかもしれません。そんな悩みや疑問をお持ちの方におすすめしたいのが、部分矯正です。
今回は、部分矯正のメリット・デメリットついて詳しく解説していきます。

目次

1.部分矯正とは?

部分矯正は、全ての歯ではなく、「上の歯だけ」や「下の歯だけ」、「前歯だけ」といった、治したい箇所や気になる箇所の歯にのみ装置を着ける治療方法です。自分が目指す歯並びや気になる部分を重点的に治療することができます。前歯だけを整えたい方や、全体ではなく特定の箇所に着目したい方にとって、部分矯正は適した選択肢かもしれません。気になる部分の歯並びを改善したい方は、部分矯正を検討してみると良いでしょう。


2.部分矯正のメリット

2-1. 治療期間が短くて済む

部分矯正の大きな利点の1つは、治療期間が短いことです。全体矯正に比べて、歯を動かす範囲が少ないため、治療期間が短くなります。通常、全体矯正だと2〜3年かかりますが、部分矯正の場合は平均して6ヶ月で、長くても1年程度で終わるでしょう。矯正治療では定期的な通院が必要ですが、部分矯正なら短い期間で終わるため、通院の負担も軽減されます。忙しくて時間が取れない方でも、部分矯正なら始めやすいのではないでしょうか。
 


2-2.違和感が少ない

矯正治療では歯に何らかの装置を取り付けるため、食事などの際に若干の違和感は避けられません。しかし、部分矯正では治療したい部分にのみ装置を取り付けるので、このような違和感が少ないのが特徴です。


2-3.痛みが少ない

矯正治療は、歯に力をかけて移動させる治療方法ですので、次のような場面で痛みを感じる方がいます。

・歯が移動するとき
・噛むとき
・装置が唇や口内に当たるとき

ある程度の痛みは治療が進んでいる証拠と考えて我慢する他はありませんが、できるだけ痛みが少ない方が快適です。この点においても、一般的に部分矯正の方が全体矯正と比べて痛みが少ないことがあります。



2-4.発音への影響が少ない

マウスピース型や歯の裏側に装置をつける矯正治療の場合、特に舌を歯の裏側につける発音がしづらくなることがあります。
接客業など、人との会話が多い方にとっては不便に感じることもあるでしょう。そのため、治療に踏み出せない方もいるかもしれません。
しかし、多くの場合は数週間から1ヶ月程度で慣れて問題なく会話できるようになります。それでも、部分矯正であれば影響が少ないと言えるでしょう。
歯並びが気になる範囲が狭く、発音への影響が気になる方は、部分矯正を検討してみてください。
 

3.部分矯正のデメリット

部分矯正には、ここまで述べたようなメリットがありますが、同時にデメリットも存在します。
本人が部分矯正を希望していても、症例によっては全体矯正を選択せざるを得ない場合があります。
以下のようなデメリットもしっかりと確認し、歯科医のカウンセリングを受けた上で治療方法を選択してください。
 


3-1.治療できない症例もある

部分矯正は、主に軽度の歯並び矯正を目指した治療方法です。そのため、重度の歯並び矯正には向いていません。
さらに、以下のような症例にも部分矯正は適していない場合がありますので、治療を始める前に歯科医師と相談してください。

・出っ歯
・八重歯
・不規則な歯並び

また、無理な部分矯正を勧めるクリニックには注意が必要です。患者としては判断が難しいかもしれませんが、複数の歯科医院を訪れて相談することで、ある程度はリスクを回避できるでしょう。
 


3-2.噛み合わせの改善は難しい

部分矯正には、重要なデメリットがあります。それは、噛み合わせが適切にならないという点です。本来部分矯正が適していない症例に対して、無理に部分矯正を選択することで、かえって噛み合わせが悪くなる場合もあります。噛み合わせを改善することが目的であれば、部分矯正は適していないと考えられます。


4.部分矯正で治せる症状は?

以下の3つの症例は部分矯正で改善できる可能性があります。

1.軽度のすきっ歯(歯と歯の間の空隙)
2.軽度の乱れた歯並び
3.軽度の出っ歯(上顎前突)

これらの例では、すべて「軽度の」という制限があります。自分の症例が軽度であるかどうかを判断するのは難しいため、部分矯正が適切かどうかを知るためには、まずは歯科医師に相談することがおすすめです。


5.部分矯正の方法

部分矯正には、大きく2つの方法があります。
 

4-1.ブラケット矯正

一般的なブラケット矯正は、歯の表側に金属の装置が取り付けられる方法です。このタイプの矯正装置を見たことがある方も多いかもしれません。
費用を抑えたい方や外見を気にしない方には、ブラケット矯正が適していると言えます。


4-2.マウスピース矯正

マウスピース型矯正では、定期的にマウスピースを交換しながら、徐々に歯を移動させていきます。治療完了時の歯並びを目指して、現在の歯並びから進んでいくのです。

効果的な治療を得るためには、マウスピースを毎日20時間から22時間着用し、指示通りに交換することが重要です。また、費用は一般的にブラケット矯正よりも高くなる傾向があります。そのため、「費用にある程度の余裕がある」、「目立つ装置を着けたくない」、「外すことができる柔軟性が欲しい」という方に適しています。