0587-81-5050
ご予約について

稲沢矯正歯科クリニックBLOGBlog

子どもの歯の矯正を始めるタイミング

2023年3月10日

 

 

みなさん矯正治療楽しんでますか?

こんにちは。稲沢 下津宮西町の稲沢矯正歯科クリニック、院長の吉廻 守(よしざこ まもる)です。

 

 

子育て世代の親御さまから、小児矯正をスタートする時期について相談されることがあります。 確かに親としての立場で、子どもの歯列や咬合が気になる方は多いでしょう。成長過程の一つとして、とても大切なことですよね。 そこで今回は、小児矯正をスタートする適切なタイミングについてお話しします。 お子さまの歯列や咬合に悩んでいる方はもちろん、出産を控えている方もぜひご覧ください。

 

目次

適切なタイミングと目標

小児矯正には「一期治療」と「二期治療」があることをご存知でしょうか? 一般的に前者は、永久歯がすべて萌出する7歳前後までに始めるのが理想です。というのも7歳前後はまだ骨が軟らかいので、骨格へアプローチしやすいのが特徴です。顎の骨の位置や大きさを整えながら成長を促せるので、いずれ歯列矯正が必要になっても非抜歯で治療できる可能性が高まります。 また二期治療の治療期間が、短縮されたり不要になったりするケースも珍しくありません。お子さまの将来の負担を減らすためにも、適切なタイミングを見逃すことなくスタートしましょう。

 

メリットとデメリット

 

小児矯正には多くのメリットがある反面、少なからず懸念点も存在します。それぞれ詳しく解説するので、治療の必要性やスタートのタイミングを検討するときの参考にしてください。

 

 

骨格異常が見られる場合
乳歯が萌出する時期には個人差がありますが、生後6ヶ月~8ヶ月頃に最初の歯が生えるのが一般的です。この段階で不正歯列が気になるケースもあるかもしれませんが、まだ急いで整える必要はありません。 早めに正したところで、いずれ永久歯に生え変わってしまうためです。ただし顎骨が小さすぎたり大きすぎたりする場合は、早めに着手した方がよいこともあります。とくに上顎骨の発達の遅れが原因で、受け口になっている場合は早めの治療が求められます。

 

 

混合歯列期にスタートするのが理想
一期治療は、混合歯列期に床矯正装置などを用いて行われます。 ただし、取り扱う装置や治療を始めるタイミングの判断は歯科医院によって異なります。気になる方は事前に歯科医院へ確認しましょう。当院でも複数の装置を取り扱っていますので、小児矯正に興味をお持ちの親御さまはぜひ一度ご相談ください。

 

 

メリットとデメリット 幼いうちに歯列を整えることには、次のようなメリットとデメリットがあります。

 

■メリット ・顎骨の発達を調整できる ・骨格の異常を根本から改善できる ・本来の口腔機能を取り戻せる ・二期治療が必要になっても、非抜歯かつ短期間でできる可能性が高まる ・着脱装置にすれば心身への負担軽減につながる

 

■デメリット ・着脱装置の場合、患者さま自身による自己管理が必要 ・症例によっては二期治療や成人矯正も必要になる ・治療中は口腔トラブルのリスクが高まる

 

まずは8歳~9歳頃に、マウスピースを使って治療を進めます。それから、固定式装置(ブラケット)を用いた治療をスタートします。 ただし治療中は、口腔トラブルのリスクが高まるという難点を抱えています。ブラッシング方法に問題があると、装置の使用が先延ばしになる可能性があることを知っておいてください。 治療期間についても、大きな個人差があります。永久歯がすべて生えるまでは少なくとも必要で、中には15歳頃まで治療が続くケースもあるでしょう。 このように小児矯正には、メリットとデメリットの両方が存在します。適切な開始時期や必要性は症例によって異なるので、お子さまの歯列や咬合が心配な方はぜひ一度かかりつけ医に相談してください。 「子どもが前向きに治療を受けてくれるかわからないんだけど…」という方も、中にはいらっしゃるでしょう。しかし、すぐに治療が必要とは限らないので安心してください。 お子さまの口腔内をチェックしたうえで、治療の必要性やスタートのタイミングを提案してもらうことが大切です。