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ラミネートベニアのメリット・デメリット

2023年2月28日

みなさん矯正治療楽しんでますか?

こんにちは。稲沢 下津宮西町の稲沢矯正歯科クリニック、院長の吉廻 守(よしざこ まもる)です。

みなさんは、ラミネートベニアというものを知っておりますか?気になる方はぜひ参考にしてくださいね。

 

目次

ラミネートベニアとは?

 

歯列矯正のように歯を動かさなくとも、短期間で歯列を整えられる方法です。また歯を大きく削る必要がなく、非抜歯で行えるのもポイントです。 一体どのようなメリットやデメリットがあるのでしょうか? 1つずつ詳しく解説します。

 

メリット

 

 

1.短期間で治療できる
器具や装置を用いて徐々に歯を移動する歯列矯正に対し、ラミネートベニアは歯の表面に「セラミック製の板」を貼付して見た目を整えます。 装置を使用しないぶん、短期間で審美性を高められるのが大きな魅力です。2~4回の通院で済み、期間にすれば約3週間~2ヶ月です(作製期間の1~2週間を含む)。 歯列矯正は数年かかるケースが大半であることを考えると、非常に効率的だといえるでしょう。

 

2.最小限の痛みで済む
「歯列矯正は痛い」という話を耳にしたことがありませんか? 器具を歯に取り付けた直後などに、痛みや違和感が出やすいのは事実です。またセラミック矯正を選択した場合、根管治療(クラウンを被せるために抜髄が必要です)の際に痛みが出ることもあります。もちろん治療のときは部分麻酔を行いますが、それでも痛みが出る方は少なくありません。 一方でラミネートベニアは、歯の表面にあるエナメル質を少し削るだけで治療できます。 「削ったら痛いんじゃないの…?」 と心配される方もいらっしゃるかもしれませんが、安心してください! エナメル質は2ミリ~3ミリの厚みがあり、神経は通っていません。削るのは0.3ミリ~0.8ミリで、痛みが出ることはまずないでしょう。 麻酔なしで治療できるのは、大きなメリットではないでしょうか? もしエナメル質を削ることにも抵抗がある方は「ルミネアーズ」や「ノンプレップベニア」といった、極薄の板を選択するのもおすすめです。これらの方法であれば、基本的に歯を一切削らず治療できます。 ただしどのような方法でも、歯周病や知覚過敏(象牙質の露出)がある場合は痛みが生じるかもしれません。あらかじめご了承ください。

 

3.金属アレルギーでも治療可能!
金属が原因で下痢や頭痛、湿疹といった身体症状が起こることを「金属アレルギー」といいます。歯科治療においては、金属製のワイヤーなどを用いて歯列矯正を行った場合に症状が出ることがあります。 一方でラミネートベニアに使用する「セラミックシェル」は、陶器でできているためアレルギーの心配がないでしょう。

 

デメリット

 

何事にも、メリットがあればデメリットがあります。 後悔しないために、両者を事前に理解したうえで、自分にとって最善の治療を選択しましょう。

 

1.全額自己負担である
見た目の改善を図るための審美治療に該当するため、原則として保険が適用されません。治療費は全額自己負担となるため、通常の歯科治療に比べると経済的負担が大きくなります。

 

2.健康な歯を削らなければならない
先述した通り、歯の表面を数ミリ程度削らなければなりません。 その量はセラミック矯正ほどではありませんが、一度削った歯は元に戻らないことを知っておきましょう。エナメル質とはいっても、健康な歯であることに変わりはありません。抵抗がある方は、削らず行えるラミネートベニアを選択しましょう。

 

3.外れる可能性がある
残念ながらラミネートベニアは、半永久的に付けておけるわけではありません。強力な接着剤を用いて歯にくっつけているので、10~20年経つと自然に取れてしまいます。4~5年経った頃から、徐々に劣化が始まるでしょう。 施術後、年に1~2回は歯科医院でメンテナンスを受けるのが長持ちさせるポイントです。 ちなみに、貼付した直後に取れた場合は貼り直してもらえる可能性があります。歯科医院によって対応が異なるので、事前に確認しておきましょう。

 

4.歯列を大きく変えることは困難
ラミネートベニアが適用できるのは、前歯の軽度なガタつきや隙っ歯などです。上下12本以外の歯の乱れや、歯間に3ミリ以上の隙間がある場合、中度~重度の不正歯列には適用できないので注意してください。 また顎の骨格に問題がある場合も、適用できない可能性が高いです。大幅な改善が必要だと診断されたときは、歯列矯正や外科的処置を受けなければなりません。

 

軽度の不正歯列におすすめ!

 

ラミネートベニアは、器具や装置を使わず前歯の不正歯列や変色を改善できます。ただ前述した通り、適用できるのは前歯12本だけです。また症例によっては、施術を断られる可能性もあることを知っておきましょう。 興味がある方は、まずかかりつけ医に相談して診てもらってください。カウンセリングの段階で、どのような歯の色や歯列になりたいのか伝えることが大切です。 また、今回紹介した方法以外に「部分矯正」もおすすめです。器具や装置を歯全体ではなく、一部のみに装着して歯列を整えていくというものです。 全体矯正に比べて、短期間かつリーズナブルな費用で歯列を整えられます。具体的な期間は症例によって異なりますが、2~10ヶ月程度だと考えておくとよいでしょう。またワイヤー矯正やマウスピース矯正など、矯正方法の選択肢が多いのも魅力の一つです。 マウスピース矯正の「Oh my teeth」で部分矯正を行えば、最短約2ヶ月で歯列を整えられます。ラミネートベニアとの併用もできますので、前歯の不正歯列に悩んでいる方はぜひ検討してくださいね。