0587-81-5050
ご予約について

稲沢矯正歯科クリニックBLOGBlog

予防歯科で行うメンテナンスってどんなもの?

2024年1月25日

みなさん矯正治療楽しんでますか?

こんにちは。稲沢 下津宮西町の稲沢矯正歯科クリニック、院長の吉廻 守(よしざこ まもる)です。
今回は「予防歯科」についてお話ししていきます。予防歯科という言葉を、みなさんが耳にしたことがあるでしょうか?
最近では多くの歯科医院が積極的に取り組んでいますが、まだまだ認知度は低いです。そこで、予防歯科とは何か、そしてどのようなメンテナンスが行われるのか、について紹介していきます。
 

目次

1. 予防歯科とは


一般的に、予防歯科は主に口腔疾患の予防を目的とした歯科の分野で、虫歯や歯周病などの二大口腔疾患を未然に防ぐことを目指しています。通常の歯科医院でも、虫歯や歯周病の治療だけでなく、予防歯科にも力を入れているところが増えています。
かつてはトラブルが発生したら歯科に行くというのが一般的でしたが、最近では予防のために歯科を利用することが一般的になってきています。それでもまだまだ予防歯科の認知度は高くなく、多くの歯科医院が患者に対して予防歯科の必要性や重要性について説明しています。
 

2. メンテナンスについて


予防歯科において、「メンテナンス」は非常に重要です。簡単に言えば、「予防歯科は日頃から予防を重視したメンテナンスを実践すること」です。この重要なメンテナンスには、大きく分けて歯科医院で行う「プロケア」と自宅で行う「セルフケア」の2つがあります。
これらを両方行うことで初めて効果的な予防が可能です。それでは、プロケアとセルフケアの中身について順に説明していきます。
 

3. 予防のためのメンテナンス
 
3-1. 毎日のセルフケア

予防歯科におけるメンテナンス方法の一環として、セルフケアが挙げられます。
セルフケアは文字通り、毎日自分で行う口腔ケアを指します。例えば、毎朝・昼・夜の歯磨きもその一環であり、歯の裏側や奥歯の側面など、磨き残しが生じそうな部位に重点を置いてケアすることが予防に繋がります。

デンタルフロスや歯間ブラシを使ったクリーニングもセルフケアの一部です。歯と歯の間や歯と歯茎の境目には、食べかすなどがたまりやすく、虫歯菌や歯周病菌が繁殖しやすいエリアとなります。デンタルフロスや歯間ブラシは、こうした部分の汚れを取り除くためのツールであり、毎日の歯磨き後に使用すると効果的です。これにより口腔疾患の原因となる菌の蓄積を防ぐことができます。
 

3-2. 定期的なプロケア

予防歯科におけるメンテナンスのもう一つの手段として、プロケアが挙げられます。
プロケアは、一定の周期で歯科医院を訪れ、歯科医師や歯科衛生士による口腔チェックや口腔クリーニングを受けることを指します。歯科専門家が口腔の状態を確認し、虫歯や歯周病の有無を評価し、日常のセルフケアでは難しい部分のクリーニングも行います。

その上で、患者の磨き癖を理解し、磨き残しが多い箇所や歯垢が溜まりやすい部分を指摘し、ブラッシングに関する指導やアドバイスも行います。プロケアは、日常のセルフケアを補完し、歯科医師や歯科衛生士が患者の予防ケアをサポートする役割があります。
 

4. 最後に


これまでお話した通り、予防歯科におけるメンテナンスは極めて重要です。適切なメンテナンス(セルフケアとプロケアの両方)を実施することで、口の健康を維持し、一生涯にわたって自然な健康な歯を守るのが予防歯科の使命です。日本ではまだ認識や意識が広がっていませんが、多くの歯科医院が予防歯科に焦点を当てた診療を提供し始めており、今後予防歯科の理解と関心が高まっていくことでしょう。歯科医師の中には「将来的には歯科医院が予防の拠点となり、口腔疾患の治療を一切行わない可能性がある」という声もあり、予防歯科が注目を集めています。