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気になる口臭!原因は歯周病かも?

2024年1月20日


みなさん矯正治療楽しんでますか?

こんにちは。稲沢 下津宮西町の稲沢矯正歯科クリニック、院長の吉廻 守(よしざこ まもる)です。
今回は「歯周病と口臭の関係」についてお話ししていきます。
歯周病は歯肉の炎症や出血を引き起こし、口臭の原因となることがあります。実は歯周病は口臭の主要な原因であり、直接的または間接的に多くの口臭に関与しています。

口臭は他人とのコミュニケーションにも影響し、日常生活に支障をきたす可能性があります。そこで口臭と歯周病の関連について、また口臭の改善について、紹介していきます。

目次

1. 歯周病とは
 

歯周病は、口腔内に生息する細菌や歯周ポケットにたまった歯垢(プラーク)によって引き起こされる口腔疾患で、歯肉や歯槽骨などの歯周組織が炎症、出血、融解を経て影響を受ける状態です。

虫歯と同様に、日本の成人の約8割が歯周病になると言われており、進行具合に関わらず広く広がっています。しかし、歯周病は初期段階では症状がわかりにくく、自覚症状が乏しいのが特徴です。

歯肉に痛みや出血が見られる場合は、既に進行がかなり進んでいる可能性があり、歯科医院で検査や適切な指導を受ける必要があります。

進行すると歯槽骨が溶けて歯が不安定になり、最終的には抜歯が必要となることもあります。歯周病は口臭にも影響を与え、口腔の健康を脅かす深刻な疾患です。

2. 口臭について


口臭の原因は様々で、口腔内や舌で繁殖した細菌、虫歯や歯周病などの口腔疾患、身体の不調、精神的な不調、食べ物などが挙げられます。中でも歯周病が引き起こす口臭が一番多いです。

口臭は他人とのコミュニケーションにも影響し、仕事や学業などの日常生活に支障をきたす可能性があります。最近では口臭対策の製品も多くありますが、これらは一時的なもので根本的な原因の解決にはなりません。

口臭の改善を目指すなら、まず原因を特定し、適切な治療を受ける必要があります。歯科医院では口臭治療に取り組むところも増えているため、気になる方は医師に相談してみると良いでしょう。

3. 歯周病と口臭の関連性
 
3-1. 口臭のメカニズム

歯周病は口臭の主な原因であり、さまざまな口臭に影響を与えています。

主な原因は歯周病を引き起こす口腔内の細菌です。

これらの細菌は歯肉や歯槽骨などの歯周組織を影響し、特に歯周病を引き起こす “嫌気性菌” は歯周組織を発酵させてエネルギーを生み出します。

このプロセスで発生するガスが口臭の原因となります。これは腐った食べ物から発生する悪臭と同じメカニズムです。健康な人の口腔内にも同じ細菌は存在していますが、歯周病患者は通常、これらの細菌が増加しています。

歯周病が進行するにつれて、これらの細菌の数が増え続け、その結果として口臭が悪化するサイクルに入ります。

歯周病を引き起こす細菌によって発生するガスは、不快な硫黄臭を特徴としています。
 

4. 歯周病による口臭を改善するために
 
4-1. 歯周病を改善

歯周病による口臭を改善するには、まず歯周病自体を改善することが不可欠です。

口腔内の細菌やプラークが口臭の原因となっているため、これらを効果的に除去することが口臭の改善につながります。

歯周病の改善には、歯科医院でのプロのケアと、自分自身で行うセルフケアの両方が重要です。
 

4-2. 生活習慣を改善

口腔内の細菌は歯周病の進行に伴い増加するため、歯周病の進行を予防することが口臭の改善に寄与します。

質の高い睡眠や栄養バランスの取れた食事に気を付けることで免疫力が向上し、生活習慣を改善することで口内環境を良くすることができます。
 

5. 歯周病の改善が口臭の改善にもなります

お話してきた通り、歯周病と口臭は密接に関連しています。
もちろん、口臭には他の原因もありますが、歯周病による口臭は歯周病を改善することで緩和できます。口臭は自覚しにくいものですが、確かめる方法はいくつかあります。歯周病に悩んでいる方は口臭も考慮して確認してみましょう。