みなさん矯正治療楽しんでますか？
顎顔面矯正は、若いうちから治療を開始すると、歯の並びだけでなく顔の形も改善し、全身の健康にも良い影響を与える可能性があります。
早めに治療を始めることで、歯並びの問題の根本原因に対処できるという大きな利点があります。
今回は小児矯正における顎顔面矯正についてお話ししていきます。
 

1.顎顔面矯正​とは？

子どもの顎を広げるには、顎顔面矯正という治療があります。
これは、急速拡大装置を使って上顎の成長を促し、顎の骨を広げる治療法です。これによって、永久歯が適切なスペースに配置されるようになります。
治療では、歯の内側に装置を取り付け、毎日中央のネジを回して徐々に骨格を広げます。治療期間は症状によって異なりますが、一般的には1年半から2年半程度かかります。

2.顎顔面矯正のメリット

2-1.装置が目立たない

顎顔面矯正で使用される装置は、歯の内側に取り付けられます。つまり、外から見えることは殆どありません。そのため、見た目を気にせずに矯正治療を受けることができます。
 

2-2.虫歯や歯周病、感染症を予防できる

歯並びや噛み合わせが改善されることで、歯磨きがより簡単になるでしょう。それにより、虫歯や歯周病など、口内の問題を予防できます。
さらに、上顎の骨の正常な発達により、鼻腔が広がります。その結果、鼻呼吸がスムーズになり、感染症にかかるリスクが低減されます。

2-3.抜歯を避けられる可能性が高くなる

思春期以降に矯正治療を始める場合、しばしば歯を並べるために抜歯が必要になります。しかし、顎顔面矯正を行うと顎を広げることができ、抜歯を回避できる可能性が高まります。また、顎の骨格異常が歯の並びに影響している場合、成人後の治療では手術が必要になることがありますが、顎顔面矯正によって手術を回避できることがあります。顎顔面矯正によって骨格が整い、お顔のバランスが良くなることは、大きなメリットです。

2-4.治療費を抑えられる

大人の矯正は通常、治療が長引くため、費用も高くなります。しかし、顎顔面矯正を行うと、永久歯の並びが改善され、治療期間が短縮されることがあります。これにより、費用を抑えることができるかもしれませんし、矯正治療が不要になる場合もあります。
 

顎顔面矯正は痛い？

顎顔面矯正では、顎の骨に圧力をかけるため、最初は痛みを感じることがあります。装置を初めてつけたり、調整したりするときに特に痛みが出ることがありますが、数日で慣れて痛みが和らぎます。もし痛みが続くか悪化する場合は、トラブルがあるかもしれませんので、歯科医院で確認してください。

顎顔面矯正は何歳から始められる？

顎顔面矯正は、顎の成長に合わせて治療を行います。上顎の成長は12歳までにほとんど終わるため、12歳までに治療を開始できると望ましいです。基本的に、5～12歳頃の子どもを対象としています。特に、5～7歳頃は骨格が発育する時期なので、この時期に治療を始めるとより効果的です。ただし、適切な開始時期は個々の口内や骨格の状態、成長度合いによって異なります。具体的な開始時期は、歯科医師と相談しましょう。