みなさん矯正治療楽しんでますか？
こんにちは。稲沢 下津宮西町の稲沢矯正歯科クリニック、院長の吉廻 守（よしざこ まもる）です。
前回は、歯列矯正を通じて変化する骨格や見た目の印象について詳しくお話ししました。 今回は整った顔のラインを実現するためのポイントや、注意点などを重点的に解説します。
目次
整った顔のラインを手に入れるためには？
歯列矯正で失敗を回避するためには色々な方法がありますが、顔のラインを整えるにはどのような点に気を付ければよいのでしょうか？ それはズバリ「歯科医師とのコミュニケーション」です！ まずは治療前のカウンセリングの段階で、歯科医師からの説明をよく聞くことが大切です。そのうえで、不明点や疑問点があれば質問をして解消しましょう。 「聞きにくいから…」といって我慢していると、のちのち後悔する可能性があります。 また失敗を回避するためには、次の2点も重要視すべきポイントです。
1．3D画像をもとにシミュレーションを行う
「口腔内光学スキャナー」を用いて、撮影した患者さまの口の中の様子をデジタル画面で再現するというものです。歯の移動やそれに伴う輪郭の変化を、画面上でシミュレーションできます。 治療のゴールまでの経過を視覚化し、患者さまとシェアすることで両者の考えを擦り合わせられます。起こりうるトラブルなどもある程度予測できるので、スムーズに治療を進められる点も大きなメリットです。
2．必要に応じてセカンドオピニオンを利用する
不明点や疑問点をどれだけ投げかけても、根本的な考え方が合わなければ納得のいく治療につながらないと思います。 そのような場合は、セカンドオピニオンの利用を検討しましょう。 とはいえ、複数の歯科医院で診てもらうためには、それなりの時間を確保しなければなりません。しかし、治療へ前向きになれないまま何年も通院し続けることの方が苦痛ではないでしょうか？歯列矯正にかかる費用も、決して安くありません。 ただしセカンドオピニオンの受診は治療をスタートする前に留め、一度始めたら安易に転院をしないよう注意しましょう。 引継ぎに時間や費用がかかりますし、うまく伝わらないと結果に影響を及ぼす可能性があるためです。
注意すべきポイント
続いては、歯列矯正における注意点をいくつか紹介します。 せっかくの治療を失敗や後悔で終わらせないために、治療を検討中の方はぜひ参考にしてくださいね。 内容を十分に理解し、理想の歯列やフェイスラインを手に入れましょう！
1．抜歯や外科手術の必要性について
近年は患者さまの負担軽減を目的として、抜歯や外科手術を伴わない歯列矯正を打ち出す歯科医院が増えています。 ただし非抜歯で進められるのは、不正歯列や不正咬合が軽度の場合や、歯を並べるためのスペースがあらかじめ確保できている場合のみです。 理想通りの歯列を実現するためには、抜歯が必要になる症例が多いことを知っておきましょう。 当院においてもできるだけ非抜歯で進める方法を提案しますが、必ずしもその通りにできるとは限りません。理由のある抜歯は決して悪いことではありませんので、その点を理解したうえで治療に臨んでいただければと思います。 いずれにせよ抜歯は、患者さまの同意を得たうえで行いますのでご安心ください。
おすすめは歯列矯正を専門とする歯科医院
どの歯科医院で歯列矯正を受けるべきか、悩む方は少なくありません。 そのような方には、歯列矯正を専門とするクリニックがおすすめです。幅広く手掛けている歯科医院に比べて、専門としている医院の方が、失敗が少ない傾向にあるためです。 治療方針や料金なども歯科医院ごとに異なるので、よく比較したうえで決定してくださいね。
歯科医師とのコミュニケーションも重要！
歯列矯正は、保定期間も含めると数年単位の期間が必要です。症例によっては、3年以上かかるということも。 その間治療を円滑に進めるには、歯科医師とのコミュニケーションが欠かせません。 治療前のカウンセリングの段階で、歯科医師と十分な意思疎通ができるかどうかをよく確認しましょう。 具体的には、自分の考えを一方的に押し付けてくる歯科医師はおすすめできません。患者さまの要望を聞いたうえで、最適な治療法を提案してくれる医師に依頼しましょう。 信頼して任せられる歯科医師であれば、万が一トラブルが起こっても安心ですよね。 歯科医師の話を聞いたうえで、不明点や疑問点があればその都度解消することも重要なポイントです。我慢して治療を進めていると、期待通りの結果が得られない可能性があるので気を付けましょう。
まとめ
今回は、歯列矯正による骨格や見た目の変化についてお伝えしました。 「歯列矯正をしたら老け顔になった」と感じるのは、顎や歯が本来あるべき位置へ動いたためです。 とはいえ、変化の仕方によってはショックを受けるかもしれませんよね。 治療後の外見の変化について気になっている方は、治療前のカウンセリングで歯科医師によく確認しましょう。 歯列矯正の経験が豊富で、高度な技術を持った歯科医師に依頼するのがおすすめです。「なんとなく自分に合わないな」と感じたときはセカンドオピニオンの受診も視野に入れつつ、患者さま自身が納得できる治療を受けてくださいね。 患者さまと歯科医師との意思疎通も欠かせないポイントですので、その部分もカウンセリングの際によくチェックしましょう。
