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歯列矯正で骨格は変わる?特徴や注意点について解説します【前編】

2023年2月10日

 

みなさん矯正治療楽しんでますか?

こんにちは。稲沢 下津宮西町の稲沢矯正歯科クリニック、院長の吉廻 守(よしざこ まもる)です。

歯列矯正の前と後とで、骨格が変化しうるという話を耳にしたことはありますか? 器具や装置によって、ただ歯を動かしているだけではないということです。 今回は歯列矯正によって骨格が一体どのように変化するのか、その結果、外見が変わる可能性があるのかどうかといった点について詳しくお話しします。 整ったフェイスラインを実現するためのポイントや、歯列矯正における注意点も紹介しますのでぜひご覧くださいね。

 

 

目次

骨格はどのように変化する?

 

歯列矯正で口元のゆがみを整えると、骨格が矯正されて顔立ちが変化します。 ただ、中には歯を動かすだけの治療も存在します。しかし骨格にアプローチした方が、見た目を変化させやすいのも事実です。口周りの筋肉の付き方や唇が変化し、口元のイメージに影響するでしょう。 ここからは、具体的にどのような変化が起こるのか詳しくお話しします。
1.歪みの消失
上顎前突(出っ歯)や下顎前突(受け口)の方は、本来位置すべき場所に顎骨がないケースが多いです。口周りの筋肉が引っ張られており、表情筋が思い通りに動かせない状態になっています。 歯列矯正によってゆがみを整えると、筋肉の緊張がほぐれて顔のラインがスッキリとするでしょう。

 

2.美しいEラインの実現
鼻先と顎先とを結ぶラインを「Eライン」もしくは「エステティックライン」と呼びます。 日本人は上唇がEラインの下もしくは内側に位置していますが、理想の横顔は「下唇がEライン上にある」という状態です。 しかし上下いずれかの歯が前方へ突出すると、Eラインはあっという間に崩れてしまいます。そこでEラインを実現するために、歯列矯正を行う患者さまは少なくありません。 ちなみに「Eラインを整えるには、抜歯をせず治療する必要があるらしい」というウワサがあるようですが、これは事実とは異なります。重度の不正歯列の場合、抜歯をしなければ横顔の審美性を高めることが難しくなるので注意しましょう。

 

3.閉口しやすくなる
軽度の上顎前突や下顎前突などの場合、閉じにくかった口が歯列矯正によって閉口しやすくなります。 「口がうまく閉じられなくても、あまり気にならないけど…」 という方も中にはいらっしゃるかもしれませんが、日常的に口が開いていると口腔トラブルにかかるリスクが高まります。口が渇いた状態が続き、唾液の自浄作用が得られなくなるためです。 ただし症状が中度あるいは重度の場合、外科手術が必要になる可能性があることも知っておきましょう。

 

 

中には「老け顔になった」と感じる場合も…

 

中には「以前よりも老けた印象になった」と、ネガティブなイメージを抱くことがあります。 これはシワやほうれい線が濃くなったためだと考えられていますが、歯列矯正自体が皮膚に直接影響を及ぼすことはありません。 「老けた」というより「顔のイメージが変化した」と捉えるのがよいでしょう。そのような印象になるケースについて、詳しくお話しします。

 

 

以前よりも老けた印象になるのはなぜ?

 

歯列矯正を通じて老けた印象になることには、複数の原因が考えられます。その一つに「歯科医師の技術不足」があり、予防には慎重な歯科医院選びが欠かせません。 併せて重点的なリンクルケアや、口腔周りの筋トレの実施も重要です。必要なケアについて事前に理解し、十分な対策をとりましょう。 具体的に起こりうる見た目の変化は、次の通りです。

 

1.ほうれい線が濃くなった
先述した通り、上顎前突を改善するとほうれい線が濃くなる可能性があります。 これまで突出していた歯が治療で引っ込み、引き上げられていた皮膚が緩むことが主な原因です。歯の位置が変わることで、皮膚がたるんでしまうというわけですね。 また場合によっては、治療を通じてほうれい線が薄くなったと感じる方もいらっしゃるようです。

 

2.人中が伸びた
治療を通じて鼻の下(人中)が伸び、老けて見えるようになったという症例も多く報告されています。顔全体が間延びして、老け顔になってしまうのです。 特に上顎前突で悩んでいた方は、上顎の骨格が変わることで伸びる可能性があります。これまで緊張していた筋肉が、治療によって緩んでしまうためです。

 

3.顎のしゃくれ
顎のしゃくれには、歯科医師の技術不足が関わっていると考えられます。 上顎の突出を改善する目的で治療をしたところ、必要以上に引っ込んでしまい、相対的に下顎が出たように見えるのです。 抜歯を伴う歯列矯正には、上記のような懸念点があります。治療を開始する前に歯科医師の説明をよく聞き、不明点や疑問点は事前に解消しておきましょう。