こんにちは。稲沢 下津宮西町の稲沢矯正歯科クリニック、
院長の吉廻 守(よしざこ まもる)です。
「30代から矯正を始めても大丈夫?」
「40代・50代になると歯は動きにくくなる?」
「子どもの頃より矯正期間が長くなるの?」
大人になってから矯正を考えると、年齢による歯の動き方や治療期間が気になる方も多いのではないでしょうか。
結論からいうと、歯や歯ぐきが健康であれば、大人になってからでも矯正治療を受けることは可能です。
ただし、年齢を重ねることでお口の状態が変化したり、過去の治療の影響を受けたりするため、子どもの矯正とは異なる点があります。
今回は、大人の矯正と年齢の関係について、歯が動く仕組みから治療前に確認しておきたいポイントまで解説します。
目次
そもそも、矯正治療で歯はどうやって動く?
矯正治療では、歯に適切な力を加えることで、少しずつ歯を動かしていきます。
歯は顎の骨に直接固定されているわけではなく、歯の根と骨の間には「歯根膜(しこんまく)」という組織があります。
矯正装置によって歯に力が加わると、歯の周囲では骨が少しずつ吸収され、反対側では新しい骨がつくられます。
このように、骨が吸収され、新しい骨がつくられることを繰り返しながら、歯が少しずつ移動していくのが矯正治療の仕組みです。
この働きは、子どもでも大人でも基本的には変わりません。
大人は歯が動くのが遅くなる?
子どもは成長期にあり、骨や組織の代謝も活発です。
一方、大人になると成長が落ち着き、骨の代謝も徐々に穏やかになります。そのため、子どもと比べると歯の移動がゆっくりになる傾向があります。
ただし、「大人は歯が動かない」「年齢が高いほど矯正期間が大幅に長くなる」というわけではありません。
歯の動き方には、年齢だけでなく、歯並びや骨の状態、歯ぐきの健康状態、治療方法などさまざまな要素が関係します。
そのため、30代・40代・50代だから矯正できない、と考える必要はありません。
大人の矯正で確認しておきたい4つのポイント
1.歯周病や歯ぐきの状態
大人の矯正で特に大切なのが、歯ぐきの健康状態です。
歯周病が進行すると、歯を支えている骨が少なくなっている場合があります。その状態で無理に歯を動かすと、歯ぐきや歯を支える組織に負担がかかる可能性があります。
そのため、歯周病がある場合は、まず歯周病の治療やケアを行い、お口の状態を整えてから矯正を始めることがあります。
矯正を考えている方は、歯並びだけでなく、歯や歯ぐきが健康な状態かどうかも確認しておきましょう。
2.過去の歯科治療が治療計画に影響することがある
大人の場合、これまでに虫歯治療を受けていたり、被せ物やブリッジ、インプラントなどが入っていたりすることがあります。
特にインプラントは顎の骨と結合しているため、天然の歯のように矯正治療で動かすことはできません。
そのため、インプラントがある場合は、その位置を考慮して周囲の歯を動かすなど、治療計画を工夫する必要があります。
ブリッジがある場合も、歯並びや噛み合わせの状態によっては、治療前に対応が必要になることがあります。
過去に歯科治療を受けている方も、矯正できないということではありません。現在のお口の状態を詳しく確認したうえで、治療方法を検討します。
3.歯の状態によっては、動かしにくいケースがある
過去に歯を強くぶつけたことがあるなど、歯の根と顎の骨が部分的に結合しているケースがあります。
このような状態では、その歯が通常の歯のように動きにくい場合があります。
ただし、すべての方に起こるものではありません。
矯正治療では、レントゲンなどの検査を行い、歯の根や顎の骨の状態も確認しながら治療計画を立てることが大切です。
4.長年の生活習慣が歯並びに影響していることがある
大人の場合、長年にわたる舌の癖や口呼吸、歯ぎしり、食いしばりなどが歯並びに影響していることがあります。
例えば、舌で前歯を押す癖があると、矯正治療で歯をきれいに並べても、治療後に歯が元の位置へ戻ろうとする「後戻り」の原因になることがあります。
そのため、歯を動かすだけでなく、必要に応じて舌やお口周りの筋肉の使い方を見直すことも大切です。
大人の矯正はどのくらいの期間がかかる?
「年齢が高いと治療期間が長くなるのでは?」と心配される方も多いでしょう。
実際の治療期間は、年齢だけで決まるものではありません。
歯並びの状態や歯を動かす距離、噛み合わせ、治療方法などによって大きく異なります。
また、定期的な通院や装置の使用をきちんと続けられるかどうかも、治療の進み方に関係します。
そのため、「40代だから何年かかる」というように年齢だけで治療期間を判断することはできません。
検査を行ったうえで、自分の場合はどのくらいの期間が必要なのかを確認することが大切です。
大人の矯正で大切なのは「年齢」よりもお口の状態
大人の矯正では、年齢そのものよりも、現在のお口の状態を確認することが重要です。
□歯や歯ぐきが健康か
□歯を支える骨に問題がないか
□虫歯や歯周病がないか
□インプラントやブリッジなどが入っているか
□噛み合わせに問題がないか
□舌や口呼吸などの癖がないか
こうした点を確認したうえで、一人ひとりに合った治療計画を立てていきます。
「もう遅いかも」と思っている方も、まずはご相談ください
「もっと若い頃に矯正しておけばよかった」と思っている方もいるかもしれません。
しかし、大人になったから矯正ができないということはありません。
むしろ、歯並びが気になったタイミングで治療について考えることが大切です。
もちろん、年齢やお口の状態によって注意が必要なケースはあります。だからこそ、自己判断で諦めるのではなく、まずは現在の歯並びや歯ぐき、噛み合わせなどを確認してみましょう。
「自分の年齢でも矯正できる?」
「どのくらいの期間がかかる?」
「マウスピース矯正でも対応できる?」
など、気になることがあれば、相談だけでも構いません。
愛知県稲沢市の稲沢矯正歯科クリニックでは矯正相談を24時間受付中です。
年齢だけを理由に諦めるのではなく、今のお口の状態に合った治療方法を一緒に考えていきましょう。







