こんにちは。稲沢市下津宮西町の稲沢矯正歯科クリニック、院長の吉廻 守(よしざこ まもる)です。
「うちの子、歯並び大丈夫かな?」「いつから矯正って始めればいいんだろう…?」
そんな不安を抱える親御さんは少なくありません。
実は、子どもの矯正には“最適なタイミング”があります。
ただし、その時期はお子さんの成長スピードによって変わるため、「○歳から必ず始めましょう」とは言い切れないのです。
今回は、子どもの矯正治療の流れと、ベストな開始時期についてわかりやすくお話しします。
目次
■ 大人の矯正との違いは?
大人の矯正は、すでに完成した顎の骨に合わせて歯を動かすため、必要に応じて抜歯を行いスペースをつくることが一般的です。
一方、子どもの矯正は 成長途中の顎の発育を利用できるのが最大のメリット。
顎の成長をうまくコントロールしたり、歯が生えてくるスペースを確保したりすることで、将来の抜歯や大がかりな治療を避けられる可能性が高くなります。
■ 子どもの矯正は3つのステージに分けられます
● 0期矯正(3歳頃〜)
噛む力・飲み込む力・呼吸など、お口の基本的な機能づくりをサポートする段階。
食事の習慣やお口まわりのクセを整えることで、むし歯予防にもつながります。
Ⅰ期矯正(5〜8歳)
乳歯が生えそろう頃に始める予防的な矯正です。
舌や唇の使い方を整える「口腔筋機能療法(MFT)」や、シリコン製マウスピースを使い、顎の成長をサポートします。
指しゃぶりや口呼吸など、歯並びに悪影響を与えるクセもこの時期に改善しやすいタイミングです。
Ⅰ期(本格的な顎の誘導:8〜12歳)
乳歯と永久歯が混ざる“混合歯列期”。
顎を広げる床装置や「インビザラインファースト」などを使用して、永久歯がきれいに並ぶための土台を整えます。
Ⅱ期矯正(12歳以降)
永久歯が生えそろってから行う仕上げの矯正です。
大人の矯正と同じワイヤー矯正やマウスピース矯正で、歯並びと噛み合わせを細かく整えます。
■ では、いつ始めるのがベスト?
結論から言うと、
最適なタイミングは「上の前歯が生え替わった頃から約2年間」が一つの目安です。
この時期は顎の成長が活発で、治療効果も出やすいとされています。
ただし、歯の生え替わりには個人差があります。
・早い子は6歳前後で前歯が生え替わる
・遅い子は小学校3年生頃になる
・男の子は女の子より成長がゆっくり
など、お子さんによって大きく異なります。
そのため、 「何歳から始めるか」よりも「成長の状態で判断する」ことが大切なんです。
■ ベストタイミングを逃さないためのポイント
◎ 小学1〜2年生で一度は相談を
この時期に一度チェックを受けておくと、
・すぐに治療が必要なのか
・しばらく様子を見ればよいのか
を早い段階で判断できます。
◎ 矯正=すぐ治療、ではなく「相談スタート」でOK
「まだ早いかな?」と思っても、気軽に相談することで将来の選択肢が広がります。
◎ 成長に合わせて柔軟に計画を立てることが大切
子どもは成長のスピードが変化するため、治療計画も定期的なチェックで微調整していく必要があります。
■ まとめ
子どもの矯正に「この年齢が正解!」という決まりはありません。
大切なのは、“その子の成長”に合わせて判断すること。
迷っている親御さんこそ、早めの相談で安心が得られます。
「うちの子はどうだろう?」と少しでも気になったら、稲沢矯正歯科クリニックまで気軽にご相談くださいね。
未来の歯並びは、今の小さな一歩から整えていくことができます。







