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口が乾く!それは「ドライマウス」かも

2025年1月20日


ドライマウスという用語をご存知でしょうか。目の乾燥は「ドライアイ」と呼ばれますが、口の中の乾燥は「ドライマウス」と称されます。実際、口腔内のさまざまな不調はドライマウスが原因であることが少なくありません。
今回は、ドライマウスが引き起こす具体的な症状、原因、さらにはその対策について詳しくお話ししていきます。


目次

ドライマウスとは

健康な状態では、口腔内には十分な唾液が存在しています。しかし、何らかの要因により唾液の分泌が低下することがあります。一般的に、口が乾燥しやすくなるのは年齢を重ねるにつれて見られる現象ですが、最近では若年層にもその傾向が見受けられます。


ドライマウスになると、さまざまな問題が発生する可能性があります。


ドライマウスになると起こるトラブル

ドライマウスになると、唾液の重要な機能が十分に発揮されず、以下のような問題が生じることがあります。
 


虫歯や歯周病

唾液が不足すると、口腔内が唾液によって清浄されず、さらに抗菌作用や再石灰化作用といった重要な機能も十分に発揮されなくなります。その結果、虫歯や歯周病などの口腔の問題が発生しやすくなります。
 


口臭

唾液が減少すると、唾液の持つ殺菌効果や自浄作用が低下し、その結果として口臭が悪化します。
 


口の中の痛み・口内炎

唾液の粘膜保護機能が失われるため、口腔内がわずかな刺激で傷つきやすくなり、口内炎を発症しやすくなります。その結果、痛みを感じることが増加します。
 


飲み込みづらさ

口内に潤いが不足すると、食べ物を飲み込むのが難しくなります。


味覚障害

唾液の分泌が減少すると、味の成分が唾液に溶解しにくくなり、その結果、味を感じにくくなることがあります。


ドライマウスの原因

ドライマウスの原因には、加齢、口呼吸、薬の副作用、ストレス、喫煙、飲酒、更年期障害、食生活や生活習慣の乱れ、さらには病気(シェーグレン症候群など)が含まれます。


最近、若者の間でドライマウスが増加している要因としては、生活習慣の乱れやストレスに加え、咀嚼不足やスマートフォンの使用増加による会話の減少が挙げられています。


ドライマウスへの対処法

ストレスを溜めすぎない

過度のストレスは交感神経を刺激し、唾液の分泌を抑えるため、リラックスして副交感神経を優位にする時間を大切にすることが重要です。
 


嗜好品をとり過ぎない

喫煙や飲酒は口腔内の乾燥を引き起こすため、可能な限り控えることが望ましいです。


よく噛む、よく話す

口周囲の筋肉を活性化させることにより、唾液腺が刺激され、唾液の分泌が促進されます。したがって、意識的に良く噛んだり、よく話したりすることを推奨いたします。


ドライマウスが改善しない場合、シェーグレン症候群などの疾患が影響している可能性があります。症状が気になる際は、医師または歯科医師に相談することをお勧めします。