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稲沢矯正歯科クリニックBLOGBlog

糖尿病改善には歯周病治療が効果的?

2024年11月30日



歯周病は単なる口腔内の問題にとどまらず、全身のさまざまな疾患と関連していることが次第に明らかになっています。糖尿病は日本人の5人から6人に1人が罹患している生活習慣病であり、特に歯周病との関連が深いとされています。
最近の研究では、歯周病の適切な治療が糖尿病の改善に寄与するという報告が増加しています。
今回は、歯周病治療と糖尿病について詳しくお話ししていきます。


目次

糖尿病とは

糖尿病は、血液中の糖分が増加し、高血糖の状態に至る病気です。この高血糖は、血液や血管の健康を損ない、さまざまな合併症を引き起こす原因となります。


通常、膵臓から分泌されるインスリンというホルモンが血糖値を調整していますが、その分泌が不十分であったり、機能が低下したりすると、高血糖が生じます。これにより、視力障害や腎機能障害、神経障害などの症状が現れることがあります。さらに、病状が進行すると、失明や腎不全、四肢の切断といった深刻な結果を招くこともあります。


歯周病は糖尿病の合併症

糖尿病は、前述の目、腎臓、神経に関する問題に加え、動脈硬化を引き起こし、脳卒中や心筋梗塞の発症および進行にも影響を及ぼすと考えられています。


さらに、血液の状態が悪化することで免疫力が低下し、細菌感染症の一種である歯周病にかかりやすくなることがあります。このため、歯周病は古くから糖尿病の合併症の一つとして認識されています。


歯周病が糖尿病リスクを高める

歯周病が糖尿病のリスクを増加させるメカニズムは以下のように説明されています。


口腔内の歯周病菌が歯茎から出血した際に毛細血管に侵入し、血液中で炎症性物質を放出します。これらの炎症性物質は、血糖の調整を行うインスリンの機能を妨げるため、結果として体は血糖の調整が困難になり、糖尿病を発症または悪化させると考えられています。


したがって、歯周病を予防したり、適切な治療を行うことで、糖尿病のリスクを低下させることが可能であると言えます。


歯周病治療はさまざまな病気の予防につながる

歯周病は、糖尿病だけでなく、心臓病や脳卒中、細菌性肺炎などの生命に関わる多くの疾患とも関連があることが指摘されています。そのため、歯周病の治療はこれらの病気の予防にも寄与することが考えられます。


皆様も、今日からでも歯周病のケアに取り組んでみてはいかがでしょうか。当院では、歯周病の根本的な治療を行っており、通常の治療では改善が難しい症例でも、改善の可能性があります。