みなさん矯正治療楽しんでますか?
ふとした時に、口の中の唾液が不足し、口の中が乾燥しているように感じることはありませんか?
唾液の減少によって口の中が乾燥する症状をドライマウスと呼びます。
今回は、そんなドライマウスついて説明していきます。
目次
1.ドライマウスによる弊害
健康な成人の場合、1日に平均1.5リットルほどの唾液が分泌されます。ドライマウスは、何らかの理由によって唾液が減少し、口腔内が乾燥した状態を指します。この状態は「口腔乾燥症」とも呼ばれ、女性に多く見られる症状です。唾液の分泌は口腔内の健康維持に重要な役割を果たしています。そのため、唾液が不足しドライマウスになると、さまざまな問題が引き起こされる可能性があります。
1-1.虫歯・歯周病の発症リスクが高まる
唾液には、口腔内の汚れを洗い流して衛生を保つ作用があります。そのため、唾液の不足により口腔内の衛生が損なわれ、虫歯や歯周病にかかりやすくなります。
1-2.食事が困難になる
唾液は、味蕾と呼ばれる味を感じる組織に味物質を届ける重要な役割を果たしています。したがって、唾液が不足すると食べ物の味が分からなくなり、味覚障害に陥る可能性があります。
また、口腔内が乾燥すると、飲み込むことが難しくなります。これが嚥下障害と呼ばれるものです。嚥下障害が続くと、食事が不十分になり、栄養バランスが崩れて体重が減少する可能性があります。
特に高齢者の場合、嚥下機能の低下により、誤って気管に食べ物が入り、誤嚥性肺炎のリスクが高まることがあります。
1-3.舌の痛み・ひび割れが発生する
口腔内の潤いが失われると、ドライマウスにより舌がひび割れ、痛みを伴うようになります。
1-4.口臭が悪化する
唾液は口腔内を清浄に保つ自浄機能を持っていますが、ドライマウスの状態になるとこの機能が低下し、口の中に汚れが蓄積しやすくなります。その結果、口臭が悪化する可能性があります。
2.ドライマウスの原因
ドライマウスの原因は、特に身近なものが4つあります。
・薬による副作用
薬を服用し始めてから急に喉が渇くようになった場合、その原因は薬である可能性があります。
・緊張・ストレス
人間は緊張状態にあると交感神経が活発になり、唾液の分泌が減少する傾向があります。また、ストレスが原因で口腔内が乾燥することもあります。
・口呼吸
口呼吸を続けると、口の中の水分が次第に失われ、口が乾燥してしまう可能性があります。
・口腔周辺の筋力の低下
唾液は、顎の動きによって唾液腺が刺激されて分泌されます。食べ物を噛む機会が減ると、口の中が乾燥しやすくなる傾向があります。
日頃からできるドライマウス予防
ドライマウスは、日常生活の些細な変化で改善し、予防することが可能です。例えば、就寝時にマスクを着用することで口内の乾燥を防ぐことができます。また、加湿器を部屋に設置したり、湿ったタオルを干すことで部屋の湿度を保つことも効果的です。
特に規則正しい生活を送り、日頃から十分に水分補給することが重要です。
また、唾液腺を活発にするためには、よく噛むことも大切です。ドライマウスの対症療法として、人工唾液や口腔保湿・湿潤剤などの製品もありますので、専門家に相談してみましょう。