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稲沢矯正歯科クリニックBLOGBlog

虫歯になりやすいのはなぜ?

2024年6月10日

みなさん矯正治療楽しんでますか?

こんにちは。稲沢 下津宮西町の稲沢矯正歯科クリニック、院長の吉廻 守(よしざこ まもる)です。
歯磨きをしていてもとても虫歯になりやすい人がいる一方で、歯磨きを怠ることが多いのに虫歯にならない人もいます。
虫歯になりやすい人の特徴についてを説明していきます。


目次

1.どうして虫歯になりやすいの?

虫歯菌たちが最も好むエサは糖です。砂糖、果糖、糖質、糖分など、さまざまな種類の糖があります。虫歯菌が好む糖の中には、私たちの主食に含まれる炭水化物も含まれています。


炭水化物は、人体のエネルギー源となる糖質と、エネルギー源とはならない食物繊維が混ざった栄養素です。食物繊維は虫歯菌の栄養にはなりませんが、糖質は虫歯菌のエサになります。


炭水化物を含む糖の摂取をやめることができれば、虫歯菌の増殖を抑えたり、虫歯菌が酸を出しにくくすることができるのではないかと考えられます。しかし、逆に考えると、炭水化物を摂取し続けている限り、甘いものを断っても虫歯予防にはあまり効果がないのではないかとも思えます。


このように考えると、人間の口の中は虫歯菌にとっては最適な環境と言えます。それは、人間の食べ物に炭水化物が豊富に含まれているからです。
 


2.虫歯予防について

虫歯を予防するには、虫歯の原因に対するアプローチが必要です。
 


2-1.歯垢を出来る限り除去する

歯垢がたまりやすい場所は、以下のような箇所です。


1. 奥歯の噛む面の溝
2. 歯と歯の隣り合う面
3. 一番奥の歯の後ろ面
4. 親知らずが傾いて生えている箇所
5. 歯周病で歯肉が下がってできた隙間
6. 歯並びが悪く歯が重なっている箇所


これらの箇所は特に注意して歯磨きを行いましょう。市販のプラークチェッカーと呼ばれる赤い染め出し液を使用すると、磨き残しが赤く染まるため、普段磨き残しがある部分がよくわかります。
 


2-2.シュガーコントロール

現代社会では、食事は加工された炭水化物や糖質が過剰になりがちで、それだけで虫歯のリスクが高まります。
虫歯を予防するためには、糖分の量を減らすだけでなく、摂取頻度を減らすことが重要です。
ほとんどの食事には砂糖などの糖分が含まれているため、口に入れた食べ物や飲み物は、歯垢中の細菌が糖分を代謝して酸を生成し、歯を酸性に傾けて脱灰させます。
唾液の働きにより、食後30分ほどで口内は中性に戻りますが、再び何かを口にすると再び酸性になります。つまり、飲食を続けると口内のpHが酸性になり、歯が溶かされる状態が続きます。
頻繁な飲食や長時間の摂取は虫歯のリスクを高めるので、注意が必要です。


2-3.歯質の強化、唾液の作用

歯質自体を強化して酸に対する抵抗性を高めるためには、フッ化物が効果的です。虫歯のリスクが高い方は、必ずフッ化物配合の歯磨き剤を使用しましょう。
また、唾液は酸性環境を中和してくれますが、夜間は唾液の分泌量が極端に低下します。そのため、就寝中は口内で細菌が繁殖しやすく、虫歯が進行しやすい時間帯です。就寝前に飲食を控えることで、虫歯リスクを軽減できます。また、就寝前に歯磨きをすることで、虫歯のリスクを低減できます。
これらのポイントに注意して、生活習慣を改善し、虫歯予防に努めましょう。


3.虫歯にならないために

「歯を磨かなければ虫歯になる」ということは、虫歯の主な原因の一つです。また、「甘いものを食べると虫歯になる」ということも虫歯の要因として挙げられます。
しかし、逆に考えると、歯をしっかり磨いて甘いものを控えることで虫歯にならないのではないかと思うかもしれません。しかし、実際には、歯をしっかり磨いて甘いものを控えていても、虫歯になることがあります。
一方で、あまり歯を磨かずに甘いものを自由に食べているのに虫歯にならない人もいます。これはなぜでしょうか?


実は、虫歯にならないためには、歯磨きをすることや甘いものを控えることが重要ですが、それだけでは十分ではありません。虫歯の原因となる虫歯菌を効果的に減らし、繁殖させないことも必要です。