こんにちは。稲沢市下津宮西町の稲沢矯正歯科クリニック、院長の吉廻 守(よしざこ まもる)です。
「インビザラインで使い終わったマウスピースは捨てても大丈夫?」
「ひとつ前のマウスピースは取っておいたほうがいいの?」
矯正治療中の患者さまから、こうしたご質問をよくいただきます。
インビザラインは、透明なマウスピースを一定期間ごとに交換しながら歯を少しずつ動かしていく矯正方法です。
一般的には1枚あたり10日前後装着し(※症例により異なります)、段階的に新しいマウスピースへ交換していきます。
そのため、治療が進むにつれて「使い終わったマウスピース」が増えていきますよね。
今回は、使用済みマウスピースの正しい取り扱いについて、わかりやすくご説明します。
目次
使用済みマウスピースは基本的に処分してOK
まず結論からお伝えすると、使い終わったマウスピースは基本的に処分して問題ありません。
治療で再使用することは通常ありませんので、歯科医師から特別な指示がない限り、手元にすべて保管しておく必要はありません。
「治療前後の歯並びを見比べたい」「記念に取っておきたい」という方は、もちろん清潔な状態で保管していただいても大丈夫です。
ただし、ひとつだけ例外があります。
ひとつ前のマウスピースは取っておくのがおすすめ
矯正中は、“今使っているもののひとつ前のマウスピース”だけは保管しておくことをおすすめしています。
その理由は、万が一のトラブルに備えるためです。
① マウスピースを紛失した場合
外食先でティッシュに包んだまま捨ててしまった…というケースは意外と少なくありません。
もし現在のマウスピースを失くしてしまった場合、新しいものが届くまでの間、何も装着しないでいると歯が後戻りする可能性があります。
そんなとき、ひとつ前のマウスピースを装着することで、歯の位置をある程度キープしやすくなります。
② 変形・破損してしまった場合
熱い飲み物に触れて変形したり、誤って踏んで割れてしまったりすることもあります。
破損したマウスピースを無理に使うのは危険です。この場合も、ひとつ前の装置を装着していただき、新しいマウスピースが届くのを待つことになります。
③ 歯の動きが計画どおりでない場合
矯正治療では、次のような理由で歯の動きが予定どおりに進まないことがあります。
・マウスピースが浮いた状態で装着している
・変形した装置を使い続けている
・硬いものを頻繁に噛んでいる
こうした場合、いったん前の段階に戻って治療を調整することがあります。その際にも、ひとつ前のマウスピースが役立ちます。
ひとつ前のマウスピースの正しい保管方法
保管する際は、必ず清潔な状態にしてからケースに入れましょう。
洗浄方法のポイント
※熱湯は変形の原因になるため使用しないでください。 ・毛のやわらかい歯ブラシでやさしく洗う
※歯磨き粉は使わないでください(研磨剤で傷がつく可能性があります)。 ・必要に応じて専用洗浄剤で除菌
・しっかり乾燥させてからケースへ
濡れたまま保管すると、カビやニオイの原因になります。直射日光は避け、冷暗所で保管しましょう。
外出時には、ひとつ前のマウスピースをケースに入れて持ち歩くと安心です。出張や旅行中のトラブル対策にもなります。
使用済みマウスピースは燃えるゴミ?燃えないゴミ?
マウスピースはポリウレタンという合成樹脂でできています。
この素材の分別区分は、自治体によって異なります。
・不燃ゴミ扱いになる地域
いずれの場合もありますので、必ずお住まいの自治体のルールをご確認ください。
また、装置が入っていた袋や箱にはお名前などの個人情報が記載されていることがあります。
処分する際は、記載部分を消す・細かく切るなどの配慮も忘れないようにしましょう。
まとめ
インビザラインの使用済みマウスピースは、基本的に処分して問題ありません。
ただし、ひとつ前のマウスピースだけは万が一に備えて保管しておくことが大切です。
紛失や破損、歯の動きの調整など、矯正中には思いがけないトラブルが起こることもあります。
少しの準備が、治療のスムーズな継続につながります。
矯正中に不安なことや疑問があれば、どうぞ遠慮なくご相談ください。
安心して治療を進めていただけるよう、私たちがしっかりサポートいたします。







