
「80歳になっても20本以上の歯を残しましょう」という“8020運動”。
聞いたことはあっても、実際にどうすれば達成できるのか、ピンとこない方も多いかもしれません。
「歯並び=見た目」というイメージが強いですが、実は 歯の寿命・将来の健康にも深く影響しているのです。
ここでは、8020を達成しやすい歯並びの特徴と、歯並びが悪いことで起こるリスクについて、わかりやすくお伝えします。
目次
■ 8020達成者に多い“共通の歯並び”
研究データを見てみると、驚くべき傾向があります。
• 8020達成者の84%は正常な噛み合わせ(正常咬合)
• 反対咬合(受け口)は達成率0%
• 前歯が噛み合わない開咬も達成率0%
• 叢生(ガタガタ)・出っ歯は達成率30%以下
この数字から分かるのは…
歯並びが悪いほど、将来歯を失うリスクが高まるという事実です。
では、なぜ歯並びが悪いと歯の寿命に影響が出るのでしょうか?
■ 歯並びが悪いと歯を失いやすい3つの理由
① 歯磨きしにくく、虫歯・歯周病の原因に
ガタガタの歯並びでは歯ブラシが届きにくく、磨き残しが増えます。
その結果、
• 歯周病になる
• 歯が揺れる
• 歯を失う
というリスクが高まります。
歯を失う原因のトップは歯周病。
だからこそ、歯並びを整えることは歯周病予防にも直結します。
② 一部の歯に強い負担がかかってしまう
噛み合わせにズレがあると、特定の歯だけが強く当たり、
• 歯が欠ける
• 歯が割れる
• 歯が抜けやすくなる
など、“歯の寿命が縮まる”トラブルにつながります。
③ 顎関節・筋肉への負担が増え、体の不調にも
噛み合わせは顎だけでなく、頭・首・肩の筋肉とも繋がっています。
そのため、
• 頭痛
• 肩こり
• 顎関節の違和感
など、口以外の不調に繋がることも少なくありません。
こうした理由から、近年は 30~40代で矯正を始める方が増加中。
「若いうちに整えて、歯を長持ちさせたい」という考えが広がっているためです。
■ 8020を目指す“理想的な歯並び”とは?
8020達成者に多いのは、こんな歯並び
• 前歯がしっかり噛み合っている
• 上下の歯の重なりが適度
• 奥歯がバランスよく噛めている
• ガタガタ・デコボコがない
• 口が無理なく閉じられる
このような歯並びメリット
• 歯磨きしやすい
• 歯が長持ちしやすい
• 噛む力が均等にかかる
など、8020達成に有利なポイントが揃っています。
■ 矯正治療は「未来の自分への投資」
「矯正=見た目のため」というイメージは、もう昔の話。
いまは 歯の寿命を延ばすための治療として選ばれています。
矯正がもたらすメリット
• 虫歯・歯周病のリスク低減
• 歯の破折・摩耗の予防
• 顎関節や筋肉の負担減
• 将来的な治療費を抑えられる可能性
さらに、透明のマウスピース矯正(インビザラインなど)が普及しています。
インビザラインのメリット
• 目立ちにくい
• 取り外せて衛生的
• 痛みが少ない
など、仕事や育児で忙しい方でも始めやすい治療になっています。
「矯正はしたいけど、一歩踏み出せない…」
そんな方ほど、まずは一度ご相談ください。
当院ではメリットだけでなく、デメリットや期間、費用まで丁寧に説明いたします。
■ 今日からできる“8020習慣”
矯正だけでなく、日常の小さな習慣も大切です。
• ていねいな歯磨き(フロス・歯間ブラシ使用)
• 3〜6ヶ月ごとの歯科検診
• よく噛んで食べる
• 気になる歯並びは早めに相談
どれも難しいことではありませんが、将来の歯の健康に大きく差が出ます。
■ まとめ|歯並びを整えることは、未来の自分へのプレゼント
8020を達成しやすいのは、歯に負担がかからず、しっかり噛める歯並びです。
「将来の治療費や不安を減らしたい」
そう思う方こそ、歯並びを整える価値があります。
少しでも歯並びや噛み合わせが気になる方は、
稲沢矯正歯科クリニックまでどうぞお気軽にご相談ください。
あなたの“80歳まで使える歯”を、一緒に守っていきましょう。







