こんにちは。稲沢 下津宮西町の稲沢矯正歯科クリニック、院長の吉廻 守(よしざこ まもる)です。
矯正で抜歯が必要と言われた…抜歯って怖いけど、痛い?大丈夫?
矯正の相談で「歯を抜いたほうがきれいに並びますね」と言われると、思わずドキッとしてしまいますよね。
これまで歯を抜いたことがない方はもちろん、親知らずを抜いた経験がある方でも、「またあんな痛い思いをするの?」と不安になるものです。
でも、心配しすぎる必要はありません。
実は、矯正で行う抜歯は“痛みがほとんどない”ケースが多いのです。
今回は、矯正で抜歯が必要になったときの痛みや、治療後に気をつけたいことを、わかりやすくご紹介します。
目次
抜歯のときの痛みはほとんどゼロ?
「歯を抜く」と聞くと、どうしても「痛い」イメージが浮かびますよね。
ですが、歯列矯正で行う抜歯は、しっかり麻酔をしてから行うため、痛みを感じることはほとんどありません。
虫歯治療と同じように、歯ぐきや歯の感覚を麻痺させる局所麻酔を使います。
さらに、注射のチクッとする痛みも、事前に「表面麻酔」というジェル状の麻酔で和らげることができます。
そのため、「あれ?もう抜けたの?」というくらい、あっという間に終わる方も多いです。
矯正で抜くのはどの歯?
矯正での抜歯は、「小臼歯(しょうきゅうし)」と呼ばれる歯を抜くことが一般的です。
小臼歯は、前から4番目か5番目にある小さめの歯で、歯の根っこがシンプルな形をしています。
そのため、抜歯の時間も短く、身体への負担も少ないのが特徴です。
このように、歯並びを整えるために行う「便宜抜歯(べんぎばっし)」は、見た目よりもずっとスムーズに進みます。
麻酔が切れた後は痛むの?
麻酔が切れたあとは、多少の痛みや違和感を感じることがあります。
ですが、ほとんどの場合、2〜3日でピークを迎え、その後はどんどん楽になります。
歯科医院では、抜歯後に痛み止めや腫れ止め、抗菌薬を処方します。
お薬を歯科医師の指示どおりに飲んでいれば、強い痛みで眠れない…ということはまずありません。
痛み止めを飲むのはだいたい数日間だけで、その後は普段どおりの生活ができるようになります。
親知らずを抜く場合は?
矯正では小臼歯を抜くことが多いのですが、場合によっては親知らずを抜く必要があることもあります。
親知らずは奥のほうにあり、根の形が複雑だったり、骨の中に埋まっていたりすることもあるため、
小臼歯の抜歯よりも腫れやすく、痛みが強く出る場合があります。
ただし、どのケースでも麻酔を使うため、抜いている最中に痛みを感じることはありません。
また、当院のように外科的な抜歯に対応している歯科医院では、事前の検査と術後のケアをしっかり行いますのでご安心ください。
個人差はありますが、多くの方が痛み止めでコントロールできる程度の症状で済んでいます。
抜歯後の痛みや腫れを抑えるポイント
抜歯の後は、ちょっとしたことでも治りを遅くしてしまうことがあります。
次のようなことに気をつけて、できるだけ安静に過ごしましょう。
□強いうがいをしない
□舌や指で傷口を触らない
□熱い・冷たい食べ物を避ける
□激しい運動を控える
□飲酒・喫煙は数日間ストップ
長時間の入浴やサウナを控えるこれらを守ることで、腫れや痛みを最小限に抑えられます。
特に抜歯当日は、血のかたまり(血餅)ができるまで静かに過ごすのがポイントです。
まとめ:抜歯が怖いのは「知らない」から
「歯を抜く」と聞くと、どうしても怖く感じてしまうものです。
でも実際は、麻酔が効いている間はほとんど痛みがなく、抜歯後の痛みもお薬で十分にコントロールできます。
とくに矯正で抜く小臼歯は抜きやすく、体への負担も少ないため、心配しすぎなくて大丈夫です。
もし親知らずの抜歯が必要な場合も、きちんとした検査とケアで安全に行えます。
矯正治療は、将来のきれいな歯並びと健康のための大切なステップ。
当院では痛みや不安に配慮した抜歯を行っています。
不安なことは、遠慮せずに稲沢矯正歯科クリニックへご相談ください。









