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稲沢矯正歯科クリニックBLOGBlog

矯正治療中によくある!?~トラブルとその対策について~

2025年4月20日

こんにちは。稲沢 下津宮西町の稲沢矯正歯科クリニック、
院長の吉廻 守(よしざこ まもる)です。
今回は、矯正治療中によく見られるトラブルと、その対策についてお話しします。

 

 

矯正治療は、美しい歯並びと健康的なかみ合わせを手に入れるための大切なステップですが、治療中に戸惑いや不安を感じる場面もあるかもしれません。
実際に当院でも、「装置が痛い」「話しづらい」「お手入れが大変」といったお声をいただくことがあります。
そこで今回は、よくあるお悩みとその解決方法を、わかりやすくご紹介いたします。矯正を検討中の方にも、ぜひ参考にしていただけたら幸いです。


 

目次

① 矯正装置による痛み
 

矯正治療を始めたばかりの頃や、ワイヤーを調整した直後などに、「歯が痛む」「噛むとつらい」といった症状が出ることがあります。

 
● 原因
 

矯正装置は、歯に持続的な力をかけることで少しずつ動かしていきます。
この力により、歯や歯ぐきに一時的な痛みや違和感が生じるのです。
通常、2〜3日程度で痛みのピークを迎え、1週間ほどで落ち着いてくるケースが多いです。

 
【対策】
 

・やわらかい食事(スープ、おかゆ、煮込みうどんなど)を選ぶ
・市販の痛み止めを服用(※服用前に医師・薬剤師にご相談ください)
・痛みが長引く、あるいは我慢できない場合は、医院へご連絡ください


 
② 装置が口の中に当たって痛い・口内炎ができる
 


矯正装置の金属部分が頬の内側や唇に当たり、口内炎や傷ができてしまうことがあります。

 
● 原因
 

装置をつけたばかりの頃は、口の中が慣れていないため、違和感や痛みが出やすいです。
ただし、ほとんどの方が1〜2週間で自然に慣れてくる傾向があります。

 
【対策】
 

・矯正用ワックスを使って、装置の角をカバーする
・うがい薬や口内炎用の軟膏を活用する
・症状がひどい場合や長引く場合は、必ずご相談ください
 


 
③ 発音しづらい・見た目が気になる
 


装置の種類によっては、一時的に発音がしづらくなったり、見た目に抵抗を感じたりする方もいらっしゃいます。

 
● 原因
 

特に舌側矯正(裏側矯正)やマウスピース型矯正では、舌の動きや口の中の空間が変わるため、最初は違和感があります。

 
【対策】
 

・ゆっくり・はっきり話す練習をしてみましょう
・日常会話を通じて徐々に慣れていきます
・見た目が気になる方には、透明なマウスピース型矯正や目立ちにくいブラケットをご提案することも可能です
 


 
④ 装置が外れた・ワイヤーが飛び出た
 


食事中や歯みがき中に「装置が外れてしまった」「ワイヤーの先が飛び出して痛い」といったトラブルが起こることもあります。

 
● 原因
 

硬い食べ物や粘着性のあるものを食べることで、装置に力がかかり外れてしまうことがあります。

 

【対策】
 

・装置が外れた場合は、そのままにせずできるだけ早めにご連絡ください
・ワイヤーの先が頬に当たる場合は、ワックスで保護を
・氷・ガム・おせんべい・キャラメルなど、装置に負担がかかる食べ物は避けるようにしましょう


 
⑤ 歯みがきが難しい・むし歯が心配
 

矯正装置の周囲は歯垢がたまりやすく、むし歯や歯周病のリスクが高まります。
特にワイヤー矯正の場合は、丁寧なブラッシングが欠かせません。

 
【 対策】
 

・専用の矯正用歯ブラシ・歯間ブラシ・フロスを活用する
・フッ素入り歯みがき粉や洗口液を併用する
・定期的なクリーニング・歯科衛生士によるブラッシング指導を受ける

 

当院では、患者さま一人ひとりに合わせたセルフケア方法をご案内しております。
ご不安な点はいつでもご相談ください。


 
まとめ:トラブルはあって当然。大切なのは「一緒に乗り越えること」
 

矯正治療中のトラブルは、どんな方にも起こり得るものです。
しかし、適切な対処を行えば、大きな問題にはなりません。
患者さまにとって不安なことや心配なことがありましたら、どうぞ遠慮なくお声かけください。

 

矯正治療は、私たちと患者さまとの「二人三脚」で進めていくものです。
安心して治療を続けられるよう、スタッフ一同全力でサポートいたします。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

次回のブログでも、皆さまの疑問や不安に寄り添える内容をお届けできればと思います。