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歯の寿命を縮める!歯ぎしりについて

2024年8月10日

みなさん矯正治療楽しんでますか?

食事中にどの程度の力で噛んでいるか、皆様はご存知でしょうか。実際には約10kgの力がかかっていますが、歯ぎしりの場合は100kgを超えることもあります。しかし、歯ぎしりや食いしばりは無意識に行われることが多く、日によってその強さが変わるため、多くの人が気づいていないのが現状です。
今回は、そんなお歯ぎしりについて説明していきます。


目次

1.歯ぎしりとは

眠っている間に気づかないうちに、キリキリやキーキーという大きな音を立てながら、上下の歯を強く擦り合わせる現象を指します。この行為が毎晩繰り返されると、朝起きた際に顎や顔の筋肉に疲労感を覚えることがあります。この症状は「歯ぎしり」と呼ばれ、専門的には“ブラキシズム(口腔内悪習慣)”という病気に分類されます。 


2.歯ぎしりの影響

睡眠中に無意識に行われる歯ぎしりは、自身の体重を超える力で歯を噛みしめることがあるとされ、健康な歯の寿命を短くする危険性があります。歯ぎしりを放置すると、どのような影響が生じるのでしょうか。


2-1.歯がすり減る・欠ける

歯ぎしりは、歯同士が強い力で接触することにより、歯が摩耗したり欠損したりする原因となります。歯の表面を保護するエナメル質が削られ、内側の象牙質という脆弱な部分が露出すると、知覚過敏のような痛みやしみる感覚が生じることがあります。


2-2.歯周病が悪化

歯ぎしりは歯の根元に影響を及ぼし、長期間続くと歯根に深刻な損傷を引き起こす可能性があります。歯を支える歯槽骨は、歯の揺れによって刺激を受けると、骨吸収が進行し、結果として骨が減少し、歯周病の悪化を招くリスクがあるため、十分な注意が求められます。


2-3.顎に負担がかかる

歯ぎしりは顎に大きな負担をかけるため、顎関節症を引き起こす要因となり得ます。これにより、顎の痛みやカクカク音が生じることがあります。また、頭痛や肩こり、さらには歯の破損といったリスクも伴いますので、もしご家族から歯ぎしりを指摘された場合は、早急に歯科医を受診することをお勧めします。


3.歯ぎしりの改善方法

歯ぎしりを改善する方法として、主に二つのアプローチが考えられます。


3-1.マウスピースを使用する

当院では、睡眠中に「ナイトガード」と称されるマウスピースを装着することで、歯ぎしりによる歯の損傷を軽減する治療を行っております。オーダーメイドのマウスピースを製作しておりますので、どうぞお気軽にご相談ください。


3-2.歯に負担がかからないよう意識する

本来、歯と歯の間には1〜3mm程度の隙間が存在し、理想的には歯同士が接触しない状態が望ましいとされています。しかし、仕事や運転、スマートフォンの操作などに集中している際に、無意識に歯を噛みしめてしまうことはありませんか?食事以外の場面で上下の歯が接触することを「TCH(上下歯列接触癖)」と呼び、これを意識的に改善することが求められます。日中は、歯と歯が接触しないように注意を払いながら過ごすことが重要です。


まとめ

歯ぎしりは、歯に対して深刻な影響を及ぼすことがあります。マウスピースは、装着することでこれらの行為から歯を保護する優れたアイテムですが、自分に適したものを選ぶことが重要です。歯科医院では、個々のニーズに応じたマウスピースを作成することが可能です。歯ぎしりが気になる方は、お早めにご相談いただくことをお勧めします。