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ドクターに聞く歯列矯正「ブラックトライアングルの原因は?」【前編】

2022年12月20日


みなさん矯正治療楽しんでますか?

こんにちは。稲沢 下津宮西町の稲沢矯正歯科クリニック、院長の吉廻 守(よしざこ まもる)です。

 

成人を迎えて歯列矯正をスタートし、美しく整ったと思ったら「ブラックトライアングル」ができている場合があります。 一体どのような症状なのか、生じる原因やできやすい治療の種類などと併せて詳しく紹介します。

 

 

目次

発生のメカニズム

 

主な症状

 

「左右の歯同士の接触点と歯茎とに囲まれた隙間」のことを指します。黒い三角形のような見た目をしていることが、呼び方の由来になっているのだとか。 症状が出やすいのは前歯で、特に下側で多く見られます。奥の方に生じることは、まずないでしょう。 「自分にはあるのかな?」 と疑問に感じた方は、鏡を見ながらチェックしてみてください。比較的すぐに確認できるはずですよ。  

 

 
どうしてできるの?

 

直接の原因は「歯茎の後退」であり、その現象には「歯槽骨」という骨が関係しています。 加齢や歯周病の影響で歯槽骨が減少すると、歯茎が後退して隙間が生じるでしょう。 ちなみに前歯に生じやすいのは、形状が逆三角形をしているためです。根元に近付くにつれて、横幅が狭くなっていますよね。 歯茎の後退によって根元部分が露出すると、その付近で隙間ができて黒い三角形が生じるのです。  

 

 

歯列矯正が原因で生じるワケ

 

考えられる主な原因は、次の2点です。 1.治療によって歯茎の炎症が改善されるため 歯列が乱れていると、ブラッシングの際に磨き残しが生じてプラークや食べカスが蓄積されます。歯茎部分が慢性的な炎症を起こした状態となるでしょう。 しかし治療で歯並びが整うと、炎症が治まり引き締まった感じになります。健康的になる一方で、ボリュームが低下して黒い三角形が生じるでしょう。 2.歯槽骨の量が不足している場所にも歯を並べることになるため もともと歯並びがガタガタの人は、一部の歯槽骨が不足している可能性が高いです。治療ではそのような部分にも歯を並べなければならず、終了後に歯茎が後退して黒い三角形が生じます。   

 

症状が出やすい矯正の種類

 

それほど大きな差はありませんが、強いていえば「裏側矯正」は症状が出やすい傾向にあります。 というのも裏側矯正は、ほかの治療法に比べて歯に力を伝達しやすく、場合によっては急に移動することもあります。移動のスピードが速いと、歯槽骨の形成が追いつきません。整った歯列を手に入れたと思ったら、徐々に歯茎が後退してしまうでしょう。 例えば歯を左方に移動したい場合、右から左へと負荷をかけて動かすのが一般的です。すると圧迫された歯の左側の根に、歯を溶解する「破骨細胞」が集まります。歯槽骨が吸収されて、次第に動くようになるでしょう。 それと同時に、右側の根には「骨芽細胞」という、骨を生み出す細胞が集合します。その結果、新しい歯槽骨が作られてしっかりと支えられるようになります。 ですが強い力で歯を動かすと、このサイクルが間に合いません。歯槽骨がうまく作られず、三角形の隙間が生じてしまうのです。 ちなみに、症状の出やすさを左右するのは治療法だけではありません。日頃の口腔ケアの方法も関係する可能性があることを、頭に入れておきましょう。 詳しくは、治療を受ける際にかかりつけ医に相談してみてくださいね。   

 

 

困ったことがあれば稲沢矯正歯科へ!

 

稲沢矯正歯科では、色々な装置を用いた矯正治療に対応しています。 患者さまの希望や予算に合わせた治療法を提案しますので、歯並びに悩んでいる方やコンプレックスがある方はぜひご相談ください。 歯列以外の相談も承っていますので、まずは一度ご来院くださいね。 今回はここまでです。 次回も同じテーマを取り上げてお話ししますので、ぜひ引き続きご覧ください。