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治療例 前歯が噛んでない(開咬)

2021年9月24日

みなさん矯正治療楽しんでますか?

 

稲沢矯正歯科クリニックの院長 吉廻 守(よしざこ まもる)です。

 

今日は、「開咬」の治療例をお見せしていきたいと思います。

 

 

気になること  前歯が噛んでない

 

年齢      22歳 

 

性別      女性

 

抜歯部位    上下小臼歯

        (上の右4・左5、下の左右4番目)

 

治療期間    2年8ヶ月

 

 

 

上下の前歯を噛ませるため、抜歯し、治療を行いました。上は左側の第二小臼歯(前から5番目)が神経を取って被せ物がされていたので5番目を抜歯し、右側は第一小臼歯(前から4番目)、下は左右第二小臼歯(前から5番目の歯)を抜歯しました。

 

 

また、矯正用アンカースクリューという約2ミリのネジから引っ張ることで、前歯もしっかり後方に移動し、かみ合わせも綺麗に治すことができました。

 

 

 

 

 

 

〈治療費概算〉

検査診断料     ¥50,000+tax

白い表側矯正装置  ¥820,000+tax

処置料       ¥4,000+tax

 

 

 

<矯正用アンカースクリュー>

 

矯正用アンカースクリューという微小なネジを補助装置として用いる矯正治療です。

 

 

◆矯正用アンカースクリュー

 

 

 

・直径は1.4~2㎜

 

・長さは6~10㎜

 

・チタン合金製

 

 

 

歯ぐきの骨の部分に埋入し、歯を動かす時の固定源として用います。

 

 

 

通常、矯正歯科治療では歯と歯を引っ張り合う(綱引きのイメージ)ことで動かしますが、動かしたい歯もあれば動かしたくない歯もあります。

 

 

 

この矯正用アンカースクリューから歯を引っ張ったり、装置と固定することで歯を止めて、動かしたい歯のみ動かすなど従来では難しかった歯の動きが可能となりました。

 

 

 

また、矯正歯科治療の期間の短縮も望めます。

 

 

 

<メリット>

 

 

・難しかった歯の動きが可能となることで、より優れた治療結果が得られる。

 

 

・シンプルな装置ですむことが多いため違和感が少なく快適

 

 

・抜歯しなくても治せる可能性が広がる

 

 

・治療期間の短縮が望める

 

 

 

<リスク>

 

 

・埋入部周囲粘膜の感染、腫れ、疼痛

 

 

・矯正用アンカースクリューの動揺、脱落

 

 

・矯正用アンカースクリューの破折

 

 

・歯の根への接触、損傷

 

 

・粘膜や骨の過形成

 

 

※しかしながら、きちんとした手技で埋入し術後管理、使用すれば特に問題はありません。

 

 

 

 

 

<日本矯正歯科学会の歯科矯正用アンカースクリューガイドライン>

 

・ガイドラインに則って治療を行うこと

 

日本矯正歯科学会認定医資格を有すること

 

・教育研修セミナー等にて研鑽を行うこと

 

 

としています。

 

 

 

<矯正用アンカースクリューの手順>

 

 

1.  お口の中の模型、レントゲン等の資料を取ります。

 

2. 資料を元に矯正用アンカースクリューの埋入部位、埋入方向の検討を行います。

 

3. 消毒、麻酔を行い、アンカースクリューを埋入していきます。骨が硬い部位では、矯正用アンカースクリューが折れる可能性があるため、あらかじめとっかかりの穴を形成する場合があります。

 

4. 植立後、抗生物質は必ず、鎮痛剤は必要に応じて飲んでいただきます。

 

 

 

◆埋入処置は、10~30分ぐらいで終わります。

 

 

◆麻酔を行いますのでほとんど痛みもありませんし、麻酔が切れる前に痛み止めを飲んでいただくので心配ありません。

 

 

 

現在では、一般的に使用されていますので安心して使用していただけます。

 

 

 

興味がある方はスタッフにお尋ねください。

 

 

 

 

 

 

当院では、矯正相談を行っておりますのでお気軽にご相談ください。

 

 

 

 

稲沢・一宮で歯並び・かみ合わせのご相談は稲沢矯正歯科クリニックへ

 

愛知県稲沢市下津宮西町75-1

 

日本矯正歯科学会認定医 歯学博士

 

吉廻守(よしざこまもる)