みなさん矯正治療楽しんでますか?
こんにちは。稲沢 下津宮西町の稲沢矯正歯科クリニック、院長の吉廻 守(よしざこ まもる)です。
矯正治療を始めたばかりの方は、日常生活で気を付けるべき点がいくつかあります。
今回は、矯正治療中の方や、これから歯列矯正を始めようとお考えの方へ、日常生活における注意点についてご説明いたします。
目次
1.矯正治療中の注意点
1-1. 矯正治療中の食事について
ワイヤー矯正、裏側矯正で治療中の方は、歯に痛みがあったり、矯正装置の清掃(歯磨き)に時間がかかって大変だったりしますので、次のような食べ物はできるだけ避けた方がいいでしょう。
極端に硬い食品・・するめ、硬いおせんべい、ナッツ類、氷などを噛むのは避けましょう。
歯にくっつきやすい粘着性の食品・・キャラメル、ガム、ソフトタイプのキャンディなどは避けましょう。
大きな塊になっている食品・・ステーキやスペアリブ、りんごの丸かじりなどの場合、できるだけ小さく切って、奥歯で噛んで食べるようにしましょう。
マウスピース矯正の方は、装置を外して飲食をして頂きますので、上記のように装置に食べ物がひっかかるということはないのですが、歯が動いている途中なので硬いものや大きな塊は噛みにくかったり歯が痛んだりする場合があります。矯正治療中はなるべく歯に負担をかけない食品を選びましょう。
1-2.歯列矯正の装置による痛みについて
痛みの感じ方は個人差が大きいですが、歯に矯正装置をつけると多少なりとも違和感を感じる方が殆どです。違和感に慣れるまでの時間も、人それぞれで、1~2日で慣れてしまう方がおられる一方で、慣れるのに時間がかかる方もおられます。
ワイヤー矯正や裏側矯正の方は、ワイヤーやブラケットの調整の為に一ケ月に一度程度の来院が必要ですが、調整の直後は痛みが出やすく、数日痛む方もいらっしゃいます。
マウスピース型矯正装置の方は、新しいアライナー(マウスピース)に交換した際に、痛みが出やすいです。
力をかけて歯を動かしていくため、多少の痛みはやむを得ないとも言えますが、あまりにも痛みが続く場合は担当医にご相談ください。
1-3.ご自身で換えていただくゴムについて
患者さんによっては、歯をしっかり動かすために上下の歯にゴムをかけるように、担当医から指示される場合があります。
ゴムの交換は毎日ご自身で行って頂きますが、つけ忘れると歯が動かず、結果として治療期間が長引いてしまうことになります。そのため忘れずに毎日つけるようにお願い致します。
1-4.歯並びを悪くする様々な癖について
毎日何気なく行っているちょっとした習慣によって歯並びが悪くなることがあります。
代表的なものは以下の通りです。
・頬杖をつく
・爪を噛む
・指しゃぶり
・舌で歯を押す
・口呼吸
・歯ぎしり
歯列は、頬や口の中の筋肉と舌の微妙な力加減によって形成されています。
上記のような習慣によって、歯に直接力が加わったり、周囲の筋肉が緩んだりすると、歯が正しく並ぶことができず、不規則な歯並びや出っ歯の原因となります。
注意し、できるだけ習慣を改善するよう心がけましょう。
1-5.お口の中の衛生を保つこと
ワイヤーやブラケットを歯に装着すると、食べかすが引っかかりやすくなり、歯ブラシの毛先が届きにくくなるため、汚れが落ちにくくなります。
その結果、矯正治療が進み歯並びが整っても、口の中の衛生状態は悪化し、虫歯や歯周病のリスクが高まります。矯正治療を始めたら、以前よりも丁寧に歯磨きなどのケアを行うようにしましょう。歯や装置についた汚れを効果的に除去するために、歯ブラシだけでなく、歯間ブラシやフロス、ワンタフトブラシも使用し、鏡を見ながら丁寧にセルフケアを行いましょう。
汚れが取れない部分や取りにくい部分がある場合は、矯正装置の調整のために来院した際に、担当医やスタッフに相談してください。
2.まとめ
矯正治療中のさまざまな注意点についてお話ししました。
矯正治療中をより快適に過ごすために、心配事や気になる点があれば、遠慮せずに担当医やスタッフにお尋ねください。